週次パフォーマンス 2024/04/08-04/12

前週末04/05今週末04/12前週末比前年末前年末比
PicoTerasu+1.51%+11.92%
NIKKEI22538992.0839,523.55+1.36%33464.17+18.11%
NYダウ38904.1037983.24-2.37%37689.54+0.78%
ナスダック16248.5216175.09-0.45%15011.35+7.75%
米ドル/円151.19153.30+1.1%141.22+8.6%

4月はじめに調整モードとなった日本株は少し持ち直しました。ただ、アメリカ株は金曜に大きく下げましたので、来週の日本株は荒れて始まることでしょう。まだまだ調整モードは続くと思います。しかも、週末にはイランがイスラエル本土に向かって直接攻撃をしてしまいました。両国ともこれまで互いに敵意も顕に敵対してきましたが、それでも近年は直接攻撃を避けてきた雰囲気がありました。それが破られたわけで、今後更に戦争が拡大するのか、アメリカがイスラエルを抑えることができるのか、行方が世界を左右しそうです。中東への石油依存が高い中国は内心心穏やかではないでしょうが・・・ウクライナで手間取るロシアにとっては嬉しい展開ですね。ロシア産の石油の価値が上がります。

為替が大きく円安に進んでいるため、円ベースでは実感が伴わないですが、NYダウは今年1~3月の上昇分をほとんど吐き出してしまっています。日経平均だけが一人勝ちを続けられるかどうか。日本の耐力が試される月になりそうです。

  • 相対的に安定した政治状況(揚げ足取りしか出来ない野党のせいですが)
  • 相対的に低い地政学リスク(中国リスクはあるものの、既に武力行使に至っているウクライナ、中東よりはマシに見える)
  • 円安メリット(日本製が安く見える)
  • 社会の安定(少子化と高齢化リスクはあるものの、暴動が起こるわけでもなくストライキが頻発するわけでもない)
  • 潤沢な資金力(国家財政は火の車ですが、民間貯蓄は膨大で、投資シフトもようやく動き出して塩漬け資金が動き出しそうな気配)
  • 積み上がった社会資本(公共インフラ、交通網、電力網等は、老朽化懸念があるとはいえ安定供給が保たれている)
  • 高い耐久力(度重なる震災により、国、自治体、企業の耐力は立証済み)
  • 相対的に安定した金融システム(長期のマイナス金利にも関わらず比較的健全性を保っている)

日本にも色々な強みもあります。世界が不安定化したせいで、相対的に見直されているように思えるのは、素直に喜べないところですが。10年前、2010年前半には六重苦と言われた日本ですが、ようやく風向きが変わってきたということでしょうか。

  • (1)円高
  • (2)高い法人税率
  • (3)厳しい労働・解雇規制
  • (4)経済連携協定の遅れ
  • (5)厳しい温暖化ガス削減目標
  • (6)電力不足

かつて挙げられたデメリットの中で明確に改善されたのは、「円高」と「法人税」ぐらいでしょうか。そう思うと、やはり日本が変わったというよりも、世界が変わってしまった・・・という方が適切なようにも思えます。

4503 アステラス製薬追加購入
3926 オープンドア新規
6963 ローム追加購入
BA ボーイング追加購入

今週の取引は以上の通り。あまり動きはありません。

アステラスは低空飛行が続いている中、指値に引っかかったので買ってしまいました。オープンドアはお初です。トラベルコで有名なところですね。流行りは過ぎて下落が続いていますが、上場来最安値水準まで下がっていますので拾ってみました。ロームは急落しましたので追加で拾いました。

ローム、1年9カ月ぶり安値 CB発行で希薄化懸念(日経新聞)

東芝の非上場化に際し借り入れた資金に当てるとのことで、3000億円の出資が尾を引いていますね。東芝の事業買収ならともかく、現実は東芝を東芝のまま支えるための支援です。協業などの思惑はあるとはいえ、東芝なくして日本も立ち行かないとの判断からこその出資でしょう。なぜ東芝は解体されなかったのか。東芝がその意義を噛み締めて、復活することを期待して待ちたいと思います。

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