週次パフォーマンス　2024/07/29-08/02

この一週間も厳しい下げとなりました。円高が止まりませんね。アメリカ株の下げが影響しているのは確かでしょうが、金利の変化による為替変動のほうが影響している気はします。その点で、日米の中央銀行と市場の認識に著しいズレが生じていることによる不安が根本原因でしょうか。アメリカも日本も景気が良いわけではないと思いますし、だからといって、ショック死するほどのリスクが隠れているわけでもないとは思います。低温経済なんてこんなものでしょう。一国の経済がすべて上げ潮、なんて次代はもう終わり、調子の良い産業と悪い産業がいつもまだら模様というのが普通になる…そんな時代が来ている気はしています。

結果論ですが、日銀は賃金上昇を待って金利を上げる機会を逸してしまい、追い込まれて金利を上げる羽目になり、FRBはインフレ鎮火を待つ余りに、景気の腰折れを眼の前で見過ごした…という感触に見えます。市場の感覚と中央銀行の感覚のズレが日米同時に露呈したがために、為替も株式市場も一気に安定感を失ったのかと思います。

この一週間で一気に悪化しました。含み損銘柄数が全体の3割近く。木曜日の下げは静観しましたが、金曜日の日経平均2000円下げの際には買いを入れたので、銘柄数、含み損数も増えた、という事情もあります。5%ぐらいの下げは予想していましたが、銘柄によっては1日で1割下げましたね…

木曜・金曜の急落前にグロースの３銘柄は売却しました。今思えばもう少し整理しておくべきでしたが…その他はほとんど金曜日の購入です。日米とも、以前からウォッチしていた銘柄をついに買ってしまった…という感じです。東京エレクトロンや安川電機、スクリーンHD、ヤマハ発動機やカゴメなど、買って後悔はないですが…ただ、底だったのかどうか。今となっては甚だしく疑問ですね。まだしばらく下げ相場の気がしますので、早まったかな…というのが正直な感想です。

今回の嵐はひと夏で終わるのか、それとも、長い景気後退が続くのか…投資余力はありますけれども、使う局面が悩ましいです。